当社は陶器瓦用釉薬メーカーとして1965年に創立されて以来半世紀以上に亘り、釉薬とその関連製品を提供しています。
釉薬は、陶磁器・金属等の基材をガラスコーティングし、外観だけでなく耐熱性や耐摩耗性、化学的安定性といった機能を持たせる為に利用されています。
古来、陶芸家の秘伝であった釉薬は、工業製品として多様化される過程で、様々な要素技術がその開発・製造に求められ、今日の当社の技術的な礎になっています。
釉薬は天然の鉱物や化学合成物を原料として、主に泥漿(スリップ)状態にして基材に塗布します。
これを基材と一緒に高温焼成することで釉薬がガラス化し、ガラスコーティングが完成します。
釉薬を高温焼成して生成されるガラスや結晶は、焼成・冷却過程で起こる高温化学反応によりその種類と組み合わせ、さらに生成量のバランスが決定します。
このため、釉薬によるガラスコーティングには、釉薬の成分や原料だけでなく、焼成・冷却過程によっても外観や機能に違いが生じます。
さらに、釉薬は焼成後の外観・機能の安定性だけでなく、泥漿の粘性や流動性を最適に設計することによりコーティング層の均一化とお客様の製造ライン上での作業効率を図ることができます。
当社ではお客様に製品だけを届けるのではなく、お客様の製造プロセスに積極的に関わり、技術サポートサービスを提供し続けています。
当社の重要課題の一つは、製造プロセスから最終製品に至るまで「一貫して環境にやさしい」製品の開発と環境負荷低減の推進です。当社が景観事業として開発・製造している透水せセラミックブロックはその具体的な事例の一つです。
今後も常にお客様や地域社会から信頼され続ける釉薬メーカーを目指し、お客様や社会のニーズに応えるために技術力の向上に尽力しています。
また、陶磁器業界の外に目を向けると様々な工業分野で製品の用途に応じたユニークな機能を持つセラミックス材料が求められるようになってきました。
こういった新しいニーズにもお応えできるよう釉薬技術とその周辺技術に先端技術を組み合わせることで、これからもセラミック技術の発展に貢献してまいります。
陶器瓦用釉薬だけにとどまらず、当社の釉薬は多種多様な製品や用途に利用されています。詳細はこちらをクリックしてください。
フリットはシリカとフラックスの混合物を高温で溶融したガラス材料で、主に釉薬の原料に利用されています。 釉薬以外の用途でのフリットの開発・製造も承っています。フリットの詳細はこちらをクリックしてください。
「ダイセラサイン」は、写真や描画、絵文字の画像データを釉薬でタイルにインクジェット印刷して焼成したセラミックタイルです。 公園や駅、歩道等の公共空間から史跡やサービスエリアまで幅広く活用されています。 ダイセラサインの詳細はこちらをクリックしてください。
透水性セラミックブロック「セラック」は、陶磁器や都市汚泥焼却灰等をリサイクルする取り組みから生まれ、リサイクル率93%の景観材です。 透水性、保水性に優れているだけでなく、経年劣化に強い舗装材です。セラックの詳細はこちらをクリックしてください。