技術情報 - セラミックス

一般的にセラミックスは非金属で結晶質(原子が規則的に配列した構造を有する)の無機材料を示します。金属の酸化物、窒化物、炭化物を一般的が代表例に挙げられます。 この他にも金属のリン酸塩や硼酸塩等の様々な無機化合物、結晶質や非晶質炭素材料およびガラス材料までもがセラミックス材料に分類されます。

セラミックス材料は古くから陶磁器が、近年では様々な機能性を有するファインセラミックス（Advanced ceramics）が産業、医療等の幅広い分野で活躍しています。

組成および結合様式、電子軌道の状態によって特徴的な機能を発現し、多結晶体（焼結体）ではその微細構造も機能性に影響します。

例えば、炭化ケイ素SiCはシリコン原子Siと炭素原子Cから成っており、これらは電気陰性度の差が小さいため（電気陰性度の表を参照）共有結合性が強く、機械的強度や熱伝導度が高いです。 化学的な要素を知ることもセラミックス系材料の設計に重要と言えます。